4月の記念コンサート

 

4月の若林暢記念公演について

4月の若林暢記念公演について

4月7日(土)
東京都板橋区 安養院瑠璃光堂

主催:一般財団法人若林暢音楽財団

『若林暢に、アルバート・ロトが捧げる』コンサートが今年の1月に企画されて、若林暢の盟友アルバート・ロト氏が、この日若林暢を追悼しました。コンサートは中野雄氏の興味深い、お話と進行で進められ、バッハ/シロティの「オルガンプレリュード」のピアノソロやチャイコフスキーの「偉大な芸術家の思い出に」などのピアノトリオ(Vn.杉浦美知氏 Vc.宮坂拡志氏)の演奏に、聴衆は深く感動しました。この日は、来日中のウィーンフィル首席フルート奏者の、ワルター・アウアー氏が忙しい日程の中を20分ほど立寄って、追悼の気持から若林暢のために「シランクス」を捧げて帰ってゆきました。それは客席の空気が凜とする程、素晴らしい演奏でした。その後に演奏された「偉大な芸術家の思いでに」も、素晴らしい集中力で演奏され、お客様からも「ここに若林暢さんは、絶対に来ていらっしゃると感じられました。何か特別な雰囲気に満ちた、素晴らしい演奏会でした。」と賞賛されました。

hana

4月12日(木)
京都大学 益川ホール

主催:京都大学大学院文化研究科メディア文化学専修

『若林暢に捧げる リュドミラ・ベルリンスカヤ演奏会』は、この日、二公演で開催され、第一公演は、京都大学大学院文化研究科メディア文化学専修の大変贅沢な講義になりました。
作曲家の野平多美氏が、若林暢著作「悪魔のすむ音楽」をテキストに、スクリャービンのピアノソナタ第9番「黒ミサ」を解説しつつ、リュドミラ・ベルリンスカヤ氏が「黒ミサ」を生演奏する、興味深いプログラムでした。リュドミラさんは若林暢との交流について、或いは如何にヴァイオリ二ストとして優れた存在であったかなども語りながら、共演時を偲んで、ショパンのノクターンなども演奏しました。そして京都在住で、ベルリン芸術大学に留学中の、若林暢の生徒の小西真央さんが、リュドミラさんの生徒、工藤セシリアさんと、ヴィエニャフスキ:「ファウスト・ファンタジー」を演奏して拍手喝采され、暢先生に指導を受けた内容なども語りました。第二公演は京都市民に開放されて、リュドミラ・ベルリンスカヤ氏の素晴らしいリサイタルが開催されて多くの観衆を魅了しました。

京都大学 演奏会パンフレット おもて
京都大学 演奏会パンフレット うら
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朝日新聞2018年4/3より
hana

4月13日(金)
坂東市民音楽ホール
慈光学園60周年記念コンサート

主催:慈光学園

慈光学園は、知的障害をもつ生徒が学び社会活動も行なっている学校です。4年程前から、世界で活躍する演奏家達のコンサートを主催して、地域の人に無料でお聞きいただくクラシックコンサートが企画されて普及活動も行っています。今年は学園創立60周年の記念として、若林暢を偲ぶチャリティコンサートを開催くださいました。平日の夜公演にも拘らず多くのお客様が御来場くださって、リュドミラ・ベルリンスカヤさんの美しいコンサートに観客は魅了されて、本物だけが醸し出す深い感動を味わいました。坂東市民音楽ホールの音響は大変素晴らしく、リュドミラさんも絶賛されていらっしゃいました。アンコールには、慈光学園の生徒とリュドミラさんによる「ふるさと」が演奏されて、和やかな共演で幕を閉じました。様々な賞賛の中で、リュドミラさんは、このホールで慈光学園の人たちと出会えた幸せを、感謝されていらしたことも印象的でした。お人柄も本当に素晴らしい美しい人で、暢さんと気持が通い合ったことももっともです。

茨城新聞2018年4/20より
福祉新聞2018年4/23より
hana

4月14日(土)
柏市 ぼたん寺コンサートⅩⅦ 若林暢を偲んで

主催:観音寺大師講

若林暢は2016年の1月17日、ぼたん寺コンサート「ワルターアウアーと仲間たちシリーズ」に出演いたしました。その時は既に余命宣告を受けて、医師からは演奏会の出演を止められていましたが、抗がん剤治療の合間を選んで演奏活動を続けておりました。「その時のコンサートを聞いた人は若林暢が末期がんで闘病中とは誰一人気がつかない程に、その演奏は素晴らしいものでした。」と主催の戸部ご住職様は当時のことを語っていらっしゃいました。戸部氏は、現在若林暢のCDを応援する会の会長でもあり、この日のお客様の手にはCDと著書が配られてリュドミラ氏の演奏会が始まりました。このコンサートで特筆すべきは、使用されたピアノが、若林暢所有のピアノだったことです。2日かけて大谷照夫氏により調整されてコンサートに使用されました。この日の演奏は、小さなグランドピアノから流れる音楽が余りに素晴らしく、名手リュドミラ氏にしか出来ないことだったかも知れませんが、その音色は本当に素晴らしく驚異的な演奏でした。世界最高峰のスクリャービンと賞賛される彼女の演奏は、若林暢の魂と交換しあうかのような凄みがあり、「黒ミサ」の説得力に聴き手も圧倒されて深い感動を覚えました。若林暢が微笑むパネルの写真は、この上なく輝いていました。

ぼたん寺コンサート 若林暢さんを偲んで チャリティコンサート
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hana

4月15日(日)
音楽の友ホール

主催:一般財団法人若林暢音楽財団

若林暢のジュリアード時代に、英語で書かれた博士論文「悪魔のすむ音楽」が、昨年6月に、音楽之友社から出版されました。その著書をテキストに、野平多美氏の解説に導かれて演奏会が進んでゆくレクチャーコンサートが、この日の午後開催されました。ゲストに著書を翻訳された久野理恵子氏をお迎えして、若林暢像を語っていただきました。またリュドミラ・ベルリンスカヤ氏には若林暢のこと、作品についてもお話いただいて聞き手は様々な面で、この作品を堪能できるように工夫された演奏会でした。同時に高い評価を受けているリュドラ氏スクリャービンのピアノ・ソナタ「黒ミサ」の演奏は深い感動を与えました。この日は、若林暢が幼い時から長年指導をした小西真央さんがベルリン芸術大学から。又パリからはリュドミラ氏に指導を受けている工藤セシリアさんが、それぞれ帰国をして、「悪魔のすむ音楽」に掲載されている作品、ヴィエニャフスキの「ファウスト・ファンタジー」を共演し、その後、小西さんは若林暢から学んだことや師への感謝を語りました。若い二人の演奏家も多くのお客様からブラボー!コールが湧き上がり賞賛を受けました。後半のプログラムはリュドミラ氏によるミニリサイタルで、その演奏は圧巻でした。最後のメトネルは若林暢とリュドミラ氏の特別な友情を象徴するかのような神々しい演奏で、鳴りやまぬ拍手にこたえて、リュドミラ氏スクリャービンのプレリュードなどが演奏され4月の最終公演は大好評のうちに終了いたしました。

読売新聞2018年3/31より
若林暢 著書「悪魔のすむ音楽」レクチャーコンサート オモテ
若林暢 著書「悪魔のすむ音楽」レクチャーコンサート ウラ
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hana

若林暢に捧げる4月公演

若林暢に捧げる4月公演

2月23日のNY公演に続いて、
盟友アルバート・ロトさんが、4月7日東京で
ピアノトリオを捧げてくださいます。
更にパリで活躍する名ピアニスト、
リュドミラ・ベルリンスカヤさんが、
若林暢著「悪魔のすむ音楽」の
レクチャーコンサートのために来日くださいます。

若林暢に捧げる4月公演

2月23日のNY公演に続いて、盟友
アルバート・ロトさんが、4月7日東京で
ピアノトリオを捧げてくださいます。
更にパリで活躍する名ピアニスト、
リュドミラ・ベルリンスカヤさんが、
若林暢著「悪魔のすむ音楽」のレクチャー
コンサートのために来日くださいます。

演奏者紹介

リュドミラ・ベルリンスカヤ (Ludmila・Berlinskaya)

ボロディン弦楽4重奏団の高名なチェリスト、V.ベルリンスキを父にもち、幼少のころからショスタコービッチ、ロストロポービッチ、リヒテルなどの巨匠達と室内楽を楽しむ素晴らしい家庭環境で育った。特にリヒテルを生涯の師と仰ぎ、芸術的影響を受けた。13才の時に、ロシアで大ヒットした映画に主役で出演するなど表現者として多才な才能をもっている。14才でボロディン弦楽4重奏団と共演してピアニストとして活躍。15才の時にはオーケストラとも共演し、17才の時には世界最高峰のヴィオラ奏者、Y.バシュメットとも共演するなど天才振りを発揮し、モスクワ音楽院を優秀な成績で卒業。ロシアを代表するピアニストとしての道を歩み、モスクワ音楽院でも教鞭をとっていたが、やがて演奏活動の場をパリに移しヨーロッパ各地で絶賛される。現在は、トップクラスのフェスティバルにも常に招聘されて、パリでもっとも評価の高いピアニストとして活躍する一方、パリ・エコールノルマル音楽院のピアノ科教授として後進の指導にも携わっている。

各公演紹介

クリックで各公演の詳細をご覧ください。
2018年 4月 7日(土) 板橋区 安養院 瑠璃光堂
2018年 4月12日(木) 京都大学益川ホール
2018年 4月13日(金) 坂東市民音楽ホール
2018年 4月14日(土) 柏市 観音寺本堂
2018年 4月15日(日) 東京 音楽の友ホール

2018年 4月7日(土)
若林暢に捧げる アルバート・ロト ピアノ3重奏

若林暢に捧げる アルバート・ロト ピアノ3重奏
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会場 :
板橋区 安養院 瑠璃光堂
開場13:30 開演14:00 会員制 要予約
出演 :
アルバート・ロト(ピアノ)
杉浦美知(ヴァイオリン)
宮坂拡志(チェロ)
お話と進行 中野雄
主催 :
一般財団法人若林暢音楽財団
お問合わせ先 :
一般財団法人若林暢音楽財団 03-5291-7680
安養院 03-3956-0514
後援 :
(株)音楽之友社 安養院瑠璃光堂 音楽クラブ


2018年 4月12日(木)
若林暢著書「悪魔のすむ音楽」レクチャーコンサート
甦る若林暢 Piano リュドミラ・ベルリンスカヤ

第一公演
13:30~ *京大生のみ


京都大学クラシックコンサート2018
若林暢に捧げる (チャリティー)

第二公演
開場15:00 開演15:30
入場無料 要予約 (先着180名)
会場 :
京都大学 益川ホール 京都府京都市左京区北白川追分町
主催 :
京都大学大学院 文学研究科メディア文化学専修
協力 :
一般財団法人若林暢音楽財団
後援 :
(株)音楽之友社
お問合わせ先 :
090-7255-8982 (橋本)
コンサートEメールアドレス :
(杉本) sugimoto.yoshihiko.2x@kyoto-u.ac.jp


2018年 4月13日(金)
60周年記念コンサート<やさしさを福島へ>
若林暢追悼

会場 :
坂東市民音楽ホール
入場無料 要予約
開場18:30 開演19:00
出演 :
リュドミラ・ベルリンスカヤ(ピアノ)
主催 :
社会福祉法人慈光学園 NPO法人サポートさしま 宗教法人萬蔵院
協賛 :
一般財団法人若林暢音楽財団
後援 :
坂東市教育委員会
お問合わせ先 :
茨城県坂東市生子1617 TEL 0280-88-0301


2018年 4月14日(土)
平成30年度 ぼたん寺コンサート
若林暢さんを偲んで
チャリティコンサート

ぼたん寺コンサート 若林暢さんを偲んで チャリティコンサート
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会場 :
柏市 観音寺本堂 (千葉県柏市逆井523)
開場13:30 開演14:00 全自由席 ¥3000
出演 :
リュドミラ・ベルリンスカヤ(ピアノ)
主催 :
観音寺大師講
後援 :
一般財団法人若林暢音楽財団 (株)音楽之友社


2018年 4月15日(日)
若林暢 著書「悪魔のすむ音楽」レクチャーコンサート
甦る若林暢

若林暢 著書「悪魔のすむ音楽」レクチャーコンサート オモテ
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会場 :
東京 音楽の友ホール
開場13:30 開演14:00
全自由席 ¥5000 (著書付)
出演 :
リュドミラ・ベルリンスカヤ(ピアノ)
お話と進行 野平多美
ゲスト : 久野理恵子
ヴァイオリン : 小西真央
ピアノ : 工藤セシリア
主催 :
一般財団法人若林暢音楽財団
後援 :
(株)音楽之友社
 
若林暢 著書「悪魔のすむ音楽」レクチャーコンサート ウラ
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