第3弾CD「レコード特信」1位に
「レコード特信」による音楽チャート(2018年12月17日〜23日)で、第3弾CD「”魂のヴァイオリニスト”甦る若林暢」が1位になりました。
「レコード芸術」2019年2月号紙面より
3月7日(木)朝日新聞大阪本社の夕刊に掲載されました
第3弾CDも「レコード芸術」特選に
現在発売中の音楽之友社「レコード芸術」2019年2月号で、第3弾CD「”魂のヴァイオリニスト”甦る若林暢」が特選に選ばれました。
若林暢の”魂のヴァイオリニスト” シリーズ「ヴァイオリン愛奏曲集」「ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ全集」「甦る若林暢」3枚全て「特選」を頂きました。
若林暢のCD発売にあたって掲載されたものです。
去年、ふとした縁から若林暢の短いヒューマンドキュメンタリーをプロデュースした。その折りにひっかかったのは、これだけの才能をもちながら何故若林暢は無名だったのだろうかということ。素晴らしい才能を持った人が、大勢の人に認めてもらうことになぜ積極的でなかったのだろう。取材を進めていく中で知的にして冒険心に富んだ人物だと知り、そんな彼女だからこそ謙虚などという偽装はとらないはず。後で聞いたのだが、プロの音楽家たちは暢のとてつもない力量は知っていたという。知る人ぞ知るという存在。今の時代にそんなファンタジーがあるのだろうか。
とは言うものの、58年間のすべて彼女は野の花だったわけではない。遡ること30年ほど前、若林暢は世界のステージに立ち東奔西走する「薔薇の日々」を送った稀な時期がある。
1986年。ニューヨークに来て2年経っていた。ジュリア-ドの大学院に通う暢はヴァイオリンの厳しい練習と若妻の勤めで忙しい毎日。ヴァイオリンはドロシー・ディレイに師事。(同門にイツァーク・パールマンや五嶋みどりなど)世界で活躍するヴァイオリニストの多くは彼女の指導をうけている。演奏だけでなく聴衆の心をいかに捉えるかということから衣装の色使いまであれこれと教え諭されること多く、愚痴をこぼす暇もない。否当時のことを、自分の好きな音楽を好きなだけ吸収出来る喜びと自信に暢は満ちていた、とジュリア-ドでいっしょに室内楽を学んだピアニスト鳥羽泰子は証言する。
その年の秋、暢は東欧へ向かう。冷戦の終わり、ポーランドで開かれるヴィエニャフスキコンクールに出場するために。そこで彼女は優秀な成績で複数の賞に輝く。
この受賞を契機に暢は欧米を股にかけて飛び回ることになる。薔薇の日々の始まりである。そして冬、ポーランド国営放送から声がかかり、彼女の演奏が録音されることになった。収録された作品の一つがショーソン「詩曲 作品25」。
音色は澄明だった。暗黒宇宙を飛び続ける迷いのない孤独な音。聴く者を久遠の世界に引き込む。時折デモーニッシュな音色が混じって揺らぎも起きる。言語化できない音空間。まさに音楽の詩だ。三十路を前にして暢はすでにミューズの神殿の奥深くへ分け入っていた。この段階で暢は完成の域に達していた。
やがて日本へ戻った暢は後進の指導にも力を注ぎ、音楽大学で指導することよりも潤沢な時間を一人の生徒に注ぐ「寺子屋方式」のレッスン方法を好んだ。
自分の世界へと埋没しながら野の花として生きて行く。彼女にとって有名無名は些末なこと。ただ「音楽すること」を目指していたから。
晩年は難病の母の家庭内介護と肺がんを患う父の介護という困難な運命にも遭遇する。やがて自身も癌に蝕まれ余命宣告を受け、それでも最期まで諦めることなく演奏活動を続けた。2016年5月最後の演奏会をキャンセルしたあと緩和病棟に入院するが、若林暢は意識が無くなる直前までヴァイオリンの練習を続けた。
TVプロデューサー 山登義明
去年、ふとした縁から若林暢の短いヒューマンドキュメンタリーをプロデュースした。その折りにひっかかったのは、これだけの才能をもちながら何故若林暢は無名だったのだろうかということ。素晴らしい才能を持った人が、大勢の人に認めてもらうことになぜ積極的でなかったのだろう。取材を進めていく中で知的にして冒険心に富んだ人物だと知り、そんな彼女だからこそ謙虚などという偽装はとらないはず。後で聞いたのだが、プロの音楽家たちは暢のとてつもない力量は知っていたという。知る人ぞ知るという存在。今の時代にそんなファンタジーがあるのだろうか。
とは言うものの、58年間のすべて彼女は野の花だったわけではない。遡ること30年ほど前、若林暢は世界のステージに立ち東奔西走する「薔薇の日々」を送った稀な時期がある。
1986年。ニューヨークに来て2年経っていた。ジュリア-ドの大学院に通う暢はヴァイオリンの厳しい練習と若妻の勤めで忙しい毎日。ヴァイオリンはドロシー・ディレイに師事。(同門にイツァーク・パールマンや五嶋みどりなど)世界で活躍するヴァイオリニストの多くは彼女の指導をうけている。演奏だけでなく聴衆の心をいかに捉えるかということから衣装の色使いまであれこれと教え諭されること多く、愚痴をこぼす暇もない。否当時のことを、自分の好きな音楽を好きなだけ吸収出来る喜びと自信に暢は満ちていた、とジュリア-ドでいっしょに室内楽を学んだピアニスト鳥羽泰子は証言する。
その年の秋、暢は東欧へ向かう。冷戦の終わり、ポーランドで開かれるヴィエニャフスキコンクールに出場するために。そこで彼女は優秀な成績で複数の賞に輝く。
この受賞を契機に暢は欧米を股にかけて飛び回ることになる。薔薇の日々の始まりである。そして冬、ポーランド国営放送から声がかかり、彼女の演奏が録音されることになった。収録された作品の一つがショーソン「詩曲 作品25」。
音色は澄明だった。暗黒宇宙を飛び続ける迷いのない孤独な音。聴く者を久遠の世界に引き込む。時折デモーニッシュな音色が混じって揺らぎも起きる。言語化できない音空間。まさに音楽の詩だ。三十路を前にして暢はすでにミューズの神殿の奥深くへ分け入っていた。この段階で暢は完成の域に達していた。
やがて日本へ戻った暢は後進の指導にも力を注ぎ、音楽大学で指導することよりも潤沢な時間を一人の生徒に注ぐ「寺子屋方式」のレッスン方法を好んだ。
自分の世界へと埋没しながら野の花として生きて行く。彼女にとって有名無名は些末なこと。ただ「音楽すること」を目指していたから。
晩年は難病の母の家庭内介護と肺がんを患う父の介護という困難な運命にも遭遇する。やがて自身も癌に蝕まれ余命宣告を受け、それでも最期まで諦めることなく演奏活動を続けた。2016年5月最後の演奏会をキャンセルしたあと緩和病棟に入院するが、若林暢は意識が無くなる直前までヴァイオリンの練習を続けた。
TVプロデューサー 山登義明
若林 暢(わかばやし のぶ) プロフィール
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京藝術大学、同大学院を経て、ジュリアード音楽院を卒業。1995年「音楽に登場する悪魔」の論文で博士号を取得。ニューヨーク国際芸術家コンクール、モントリオール国際コンクールで優勝。1986年に、ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで2位、最優秀音楽解釈賞、ヘンリク・シェリング賞、ワンダ・ウィルコミルスカ賞、ポズナン市長賞などの副賞を全て受賞し、ヘンリク・シェリングからも絶賛される。1987年カーネギー・ホールでのデビューリサイタルは、ニューヨーク・タイムズ紙でも高い評価を受け、その後はアメリカ、ドイツ、イタリア、スペイン、ポーランド、スイス、オーストリア、中国、韓国など世界各地でソリストとしての演奏活動を続けて、2016年6月8日に58歳で亡くなる。2017年に発売された国内初のCD「ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集」「ヴァイオリン愛奏曲集」は、『2017年度クラシック年間ベストセラーCDランキング(2016年11月28日~2017年12月3日まで/レコード特信出版社調べ)』で1位(ヴァイオリン愛奏曲集)と2位(ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集)に選ばれるなど、故人のクラシック演奏家のCDとしては異例の大ヒットとなった。
若林 暢(わかばやし のぶ) プロフィール
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京藝術大学、同大学院を経て、ジュリアード音楽院を卒業。1995年「音楽に登場する悪魔」の論文で博士号を取得。ニューヨーク国際芸術家コンクール、モントリオール国際コンクールで優勝。1986年に、ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで2位、最優秀音楽解釈賞、ヘンリク・シェリング賞、ワンダ・ウィルコミルスカ賞、ポズナン市長賞などの副賞を全て受賞し、ヘンリク・シェリングからも絶賛される。1987年カーネギー・ホールでのデビューリサイタルは、ニューヨーク・タイムズ紙でも高い評価を受け、その後はアメリカ、ドイツ、イタリア、スペイン、ポーランド、スイス、オーストリア、中国、韓国など世界各地でソリストとしての演奏活動を続けて、2016年6月8日に58歳で亡くなる。2017年に発売された国内初のCD「ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集」「ヴァイオリン愛奏曲集」は、『2017年度クラシック年間ベストセラーCDランキング(2016年11月28日~2017年12月3日まで/レコード特信出版社調べ)』で1位(ヴァイオリン愛奏曲集)と2位(ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集)に選ばれるなど、故人のクラシック演奏家のCDとしては異例の大ヒットとなった。
これまでのメディア情報
- 2017年2月19日(日)ラジオ日本 特別追悼番組「魂のヴァイオリニスト若林暢が遺したもの」
- 出演:澤 和樹(東京藝術大学学長) 中野 雄(音楽プロデューサー)
- 3月31日号 東京新聞に「バイオリニスト若林さんの遺志を継ぐ財団初の演奏会」が掲載
- 4月2日(日)~9月24日(日)FMヨコハマ「魂のヴァイオリニスト~若林 暢・音楽の旅」
- お話と進行:武藤敏樹(音楽プロデューサー)
- ゲスト:中野 雄 江口 玲 アルバート・ロト 宮本笑里 水谷川優子 工藤重典 工藤セシリア さだまさし 久野理恵子 ワルター・アウアー 辰巳享子 横山幸雄 岡部 徹 笹野光昭 KAN 山内祐子 小西真央 TSUKEMEN 三原啓史 澤 和樹
- 「ぶらあぼ」6月号に、若林暢のCD発売について記事が掲載される
- 「音楽の友」6月号に、若林暢のCD発売について記事が掲載される
- 「レコード芸術」6月号に、若林暢のCD発売について掲載される
- 「レコード芸術」8月号で、CDが2枚共「特選」に選ばれる
- 6月21日ソニー・ミュージックダイレクトより魂のヴァイオリニスト「ブラームス・ヴァイオリンソナタ全集」と「ヴァイオリン愛奏曲集」が発売される
- 6月21日号朝日新聞(茨城版)に「若林暢を偲ぶコンサート」が掲載
- 6月23日(金)FMヨコハマ午後9時より特別番組
「魂のヴァイオリニスト 若林暢スペシャル」さだまさしが語る音楽の旅が放送 - 6月26日音楽之友社よりジュリアードで取得した博士論文(訳・久野理恵子)
「悪魔のすむ音楽」が出版される - 「モーストリー・クラシック」8月号中野雄の人間模様に若林暢の掲載が始まる
- 6月26日号毎日新聞(青森版)に「若林暢追悼コンサート」の記事が掲載
- DailyNews6月28日ビルボード 若林暢の追悼アルバムクラシックチャート1位
- 6月30日全日本歌謡情報センター「さだまさし 天才ヴァイオリニスト若林暢のチャート席捲快挙を祝福」が掲載
- 「モーストリー・クラッシック」9月号中野雄の人間模様に再び若林暢について掲載
- 7月1日yahooニュースに「世界が絶賛した才能が没後、国内CDデビュー 夭折の天才ヴァイオリニスト若林暢とは?」が掲載
- 7月4日号毎日新聞(東京版)に「若林暢さん偲び大田で」が掲載
- DailyNews7月5日に「ビルボード二週連続 若林暢の追悼アルバム2枚がトップ3入り」
- DailyNews7月19日「夭折のヴァイオリニスト若林暢のデビュー作が首位に返り咲き」
- 7月25日 日経新聞「今も色あせない魂のヴァイオリニストの音色」が掲載される
- DailyNews7月26日「若林暢の追悼アルバム5週連続でトップ5入り」
- ぶらあぼ8月号に若林暢のCDと書籍が紹介される
- NHKTV「おはよう日本」8月28日の放送で、ヴァイオリニスト若林暢について紹介される
- DailyNews9月13日「若林暢の追悼アルバムが1位2位を独占」
- 9月27日朝日新聞(茨城版)「バイオリ二スト故若林暢さん追悼の調べ」が掲載
- 10月1日の日経電子版NIKKEISTYLEに「魂以上の演奏家だった若林暢 日本の実力派を聞く」が掲載
- 10月3日毎日新聞全国版(夕刊)「バイオリニスト死後一年、魂の響き共鳴 若林暢さん」が掲載
- 10月14日朝日新聞(茨城版)「バイオリニスト故若林暢さんのCDが大ヒット」が掲載
- 「モーストリー・クラシック」12月号に「音楽の求道者として」の若林暢が掲載される
- 「音楽の友」12月号に「甦る若林暢 東京藝術大学学長澤和樹に聞く」が掲載
- 11月3日朝日新聞(福井版)「ウィーンピアノ4重奏団による若林暢を偲ぶコンサート」についての記事が掲載される
- 11月3日中日新聞「ウィーンピアノ4重奏団による若林暢を偲ぶコンサート」掲載
- 11月3日福井新聞「人道後押し世界的奏者」の記事が掲載される
- 11月3日十勝毎日新聞「ウィーンピアノ4重奏団による若林暢を偲ぶコンサート」掲載
- 11月4日毎日新聞(福井版)「慈善コンサートを」ウィーンフィルメンバーの友情出演による若林暢を偲ぶコンサートについて掲載
- 11月4日産経新聞「ウィーンピアノ4重奏団による若林暢を偲ぶチャリティ」が掲載
- 11月12日陸奥新聞「若林暢さんしのんで」青森でのCD発売記念追悼公演について掲載
- 11月19日毎日新聞(青森版)「バイオリニスト若林暢さん追悼演奏会に200人」を掲載
- 11月23日朝日新聞(北海道)「バイオリニスト故若林暢さん追悼 ウィーンフィル奏者らが演奏」を掲載
- 11月29日十勝毎日新聞ウィーンピアノ4重奏団による若林暢を偲ぶチャリティ」が掲載
- 12月19日毎日新聞(福井版)「慈善コンサート63万6260円を寄付」が掲載される
- 12月19日福井新聞「浄財寄付実行委員、敦賀市に」が掲載される
- 12月19日朝日新聞(福井版)「チャリティーコン寄付金 敦賀市へ寄贈」掲載
- 2018年 音楽の友1月号に「魂のヴァイオリニスト若林暢に捧げる日韓国フレンドシップコンサート」が掲載
- 2018年3月31日の、読売新聞夕刊の「よみうり抄」に、音楽の友ホールで4月15日に開催される、「若林暢の著書「悪魔のすむ音楽」レクチャーコンサート」が紹介される
- 4月3の朝日新聞京都版に、京都大学 益川ホールで開催される「若林暢レクチャーコンサート」の記事が掲載される
- 4月20日の茨城新聞に、坂東市民音楽ホールで開催される若林暢を偲ぶチャリティコンサート「慈光学園60周年記念コンサート」の記事が掲載される
- 4月23日の福祉新聞に、坂東市民音楽ホールで開催される若林暢を偲ぶチャリティコンサート「慈光学園60周年記念コンサート」の記事が掲載される
- 5月12日の常陽リビングに、つくば市にて開催される「10周年記念 宮清大蔵クラシックコンサート 故若林暢の愛蔵ピアノ寄贈記念 若林暢に捧げる、アルバート・ロト ピアノ演奏会」の記事が掲載される
- 10月25日(木)の北海道新聞に、「若林暢さん 美幌で追悼公演」の記事が掲載される
- 11月5日(月)の毎日新聞北海道版に、「縁をつないで演奏会」の記事が掲載される
- 11月15日(木)の十勝毎日新聞に、六花亭帯広本店にて開催される「魂のヴァイオリニスト 若林暢の音楽への愛を若い世代に引き継ぐ 室内楽とピアノのサロンコンサート」の記事が掲載される
- 11月16日(金) 美幌中学校でのスクールコンサートの模様が、NHK北海道の夜のニュース番組にて、道内全域に放送される
- 11月22日(木)の北海道新聞に、「バイオリン奏者・若林さんしのぶ 若手3人 迫力の音色」の記事が掲載される
- 12月4日(木)の朝日新聞 茨城版に、一般財団法人若林暢音楽財団がつくば市、公益財団法人つくば文化振興財団と共催した、トップフルーティスト工藤重典氏が審査委員長をつとめる「つくばフルートコンクール」の模様が紹介される
- 「音楽現代」2019年1月号にて、2018年10月11日(木) つくば市ノバホールでおこなわれた「魂のヴァイオリニスト 若林暢記念 深沢亮子と室内楽の仲間たち」のコンサート評が掲載される
- 「音楽の友」2019年1月号にて、2018年10月11日(木) つくば市ノバホールでおこなわれた「魂のヴァイオリニスト 若林暢記念 深沢亮子と室内楽の仲間たち」のコンサート評が掲載される
- 「ぶらあぼ」2019年1月号にて紹介される
ウィーン・フィル団長 ダニエル・フロシャウアーが若林 暢の人と芸術について語る - 「銀座百点」3月号 今月のアルバム・ベスト10に「”魂のヴァイオリニスト”甦る若林暢」が掲載される
銀座百点会 雑誌「銀座百点」 - 3月7日(木) 朝日新聞大阪本社 夕刊に掲載される
- 10月20日(日) 日経新聞全国版「美の粋」に掲載される
- 2022年8月 音楽の友8月号に若林暢7回忌記念コンサートが記事掲載される